2009 歴史街道丹後100km ウルトラマラソン



てるさんの伴走で走るトータスさんの写真 開催日 2009年9月20日(日曜日)
報告 トータス斉藤
写真 ちひろ ふくさん


トラックシーズンもいよいよ大詰めということで、パートナーズからも、今年は例年以上のすばらしい報告がぎょうさん聞こえて参ります。
皆さん、これまでの成果をほんまに発揮されてるようで、すばらしい!
で、不肖トータス目も、2度目の丹後ウルトラマラソンの100kmに参加して参りました。
この大会には、応援も含めますと、もう6回も行ってることになりますが、今回も毎度のように、仕事終わりでチームトータス号のポルシェに乗っかりまして、10時ごろに前会長のご紹介の民宿へ!

そして、4時半、毎度のハイテンションのわかさんとゲストの増田明美さんの絶妙の掛け合いの中、やおらスタート!
予報も体感的にも例年にないような涼しい・スタート時などは肌寒いぐらいの気温やら、雰囲気も何度か味わってるということもあって、リラックスした・去年よりかなりゆっくりの前半となりました。
ことによると、「こんなんでとりあえずの関門に間に合うんやろか?」とも思いましたが、そこはロープを持ってくれてはるのは、ご意見無用のウルトラキングの山下てるさんのこと、いうことを聞くべしと慌てんように足を進めて行きました。
チームトータスには、久々登場のジプシー君もいる訳やし、特に前半はしょうもないねたの応酬となりました。
「もう直ぐエイドやな!」、「そら、えいど!」、「ああ、板東エイドです」、仕舞いには、「エイドリア〜ン!」とどなたかが叫ぶ始末!ほんまにええかげんにしなはれ!
まあまあ、そうしてるうちに、あっという間に7竜峠の往復が終わりました。

そして、峠を下った辺りのエイドでうどんをいただいて、当初から胃の調子がいまいちやと思ってたので、こっそりと胃薬も飲んで、さあいこかと思った時、増田明美さんが激励しに来てくれはりました。
握手までしてくれはって、「エンジョイ・エンジョイ!」と声をかけてくれはりました。
女子マラソンの草分け的存在、国際級の女子レースの解説で聞こえてくるあの声がまさに目の前に!!
小さな手のおば、もとい、小さな手の方でした。
腹具合もまあまあになったところで、調子のバロメーターにしていた50km近辺の「味わいの里」に向けて勇躍スタート!
去年はすでにアップアップやったこの辺りでしたが、今回は、去年よりゆっくりのイーブンで走ってるためか、まだ痙攣も来てへんし、まあまあかなと!

そして、その「味わいの里」も、これまでと違って長居をせず、さっさとその先の第1関門に向かいました。
この辺りで、チームトータスの核弾頭のジプシーがなんと遅れ始めました。
ほな…という訳で、相変わらず桂小枝さん振りの猪野さんと3人旅がしばらく!

離脱したジプシー
走り去るトータスさん&てるさんの後姿

さて、公設のエイドは今回も大体3kmぐらい置きに設けてありましたが、フードはあんまり豊富ではなかったということもあって、ほぼ毎度のように黒糖のごっつい塊を食しておりました。
ごっついいうたら、ほんまに噛み砕くのに難儀するのもありましたが、元気になるのを実感出来たような感じやったので、調子に乗ってがりがりとやりながら走ってたんですが、後ほどにちょっとした珍事が!

エイドと申しますと、今回もうちのポルシェを初め、地元の方など、たくさんの方がご協力くださってました。
猪岡さんご夫妻もまたしかりで、ふきこさん当たりはいつも僕に気づかはると、「ああ、出てたんかいな!」てな具合で、親しげにコーラやオリジナルのドリンクを手渡してくれはります。
そんな時、こんなメジャーな方に覚えといてもらえてるなんて、満更でもと思ってしまいます。
で、また走り続ける気になる訳ですね!

そして、第1関門を何とか突破!そこのエイドで、ちょっと食欲は落ちてましたが、ご当地産の散らし寿司を詰め込みました。何とか食えてちょっとほっと…!

そして、60kmを過ぎていよいよ何人たりとも閉口する例の碇高原へ!
なるべく歩かんようにと思っても、僕には絶対に無理なしつこく厳しい起伏が続きます。
やっぱりね、目の前には去年の僕がちらつきます。
鬼さんこちらと言うてるのか、まだ行けるでと言うてるのか…!
とりあえず、かろうじて立ち止まらずに牧場のある頂上にたどり着いたら、公設エイドの向こうにポ・ポ・ポルシェが…!
そこで、まちゃこさんのこさえてくれたパンとビールを少しとコーラも飲んだかしら!
後ろでは子供が小屋に入ったポニーちゃんに、「出て来いや!」とあのレスラー張りに!
「ええな〜!」と思ってる間もなく、「キロ6分で行くのか行かんのか!」とてるさんが手綱をぐいと引いたもんやから、ずるずると長く急な下りを転げ落ちていきました!で、僕の時計ではほんまにキロ6分と少々!
めっちゃきついわと思ってると、「スピード違反やで!」というまちゃこさんの声とともに、ポルシェが行ってしまいました。

高原を下り切って、ようやく残り20kmほどとなりましたが、ここからも細かい起伏がしつこく続きます。
そして、程なく去年は抜けるのにちょいと難儀したトンネルに入りました。
自動車が轟音とともに近づいてくるような気がするトンネルの中を、狭い歩道の上を僕が、てるさんが車道に下りて伴走をしてくれながら、何とか冷静にくぐり抜けました。
もうすでに何度か携帯してた鎮痛スプレーや秘伝の鎮痛剤も少し使い、でも、足はどこといわず取り替えてほしいような疲労感が…(泣)!

てるさん・トータスさんの写真 それでも足はなぜか勝手に動いて、最終関門の87km過ぎに!
そこでなぜか、ミッキーさんの伴走を仰せつかってはるはずの伊藤さんが写真撮影!
エイドの中ではかのミッキーさんがノックダウン状態に!ピットレディースのお二人の声も!
ドリンクやフードはもちろんですが、仲間の声っちゅうのは、こんなに癒しと力をくれるのかと、こういう時には特に痛感します。
汗をだらだら流しながら、熱いコーヒーもいただいて、さあ、残り一桁を目指して!

さて、90過ぎのエイドでやはり黒糖をもらって…とそこまではよかったんですが、ほおばってると唾液に噎せて、腹筋は攣るわ、それがしばらく続いて、しんどいのになんやら笑えてきて…!
そうこうしてると、背後から何やら怪しげな足音が…!
と、久しく聞こえてこなかったジプシー君のささやくような声が!
そうか、チームトータス、なるべく揃ってのゴールと思って上げてきてくれたんやなと思いますわな〜、誰しも!
後ほど猪野さんに聞いたら、そういう話をしてはったらしいんですが、並んで走ってたら、ほんの100ほど行ったところでしょうか、押さえ切れなくなったように一気に加速して、すっ飛んで消えちまいました。
皆さん!これから彼を、「デビルマン健次郎!」と呼ぶことにしましょう(笑い)!
いやいや、若さっちゅうのはこれほどの武器はありませんと、まざまざと思い知らされた一場面でした。
やっぱり彼はなんやかんやいうて強かった!

強かったといえば、スタッフでもなさそうなオフロード自転車に乗っかったおねえさんが、トレーニングをしてはったのか、コースになってる道路脇を激してくれながら、何度も走り抜けて行くんです。
もちろん、どの高原も…!
思わず、「すごいですね!」とか「負けますね!」とか叫んでました。

で、黒糖にへばってたら、山下さんが蜂蜜入りのチューブをくれはって、そのおかげと、ようやく噎せから解放されたこともあってか、95km過ぎになって、ちょっと気力を取り戻して、颯爽とでもないけど間もなくゴールのくねくねとした道へ!

てるさん・トータスさんゴール直後 地元のスタッフと思しき方々の声に混じって、よ〜く聞いた仲間の絶叫も聞こえます。
左手を振り回して、誰かとハイタッチをしたような!
で、やはりわかさんの相変わらずの強い声のシャウトの中、デビルマン健次郎に遅れることしばしでゴール!
「よっしゃ!」、去年より14分ほど早く帰ることが出来ました。
でも、完走出来ただけでほんまに幸せでした。
増田明美さんはちょっと冷たい小さな手で、自転車のおねえさんは僕には懐かしい自転車用のグローブをつけたままで、しっかりと握手をしてくれはりました。
なかなかの兄貴さんも、ふくさんも来てくれはりました。
そして、碇高原の後半の下りで、やや故障気味の足にさらにダメージをもらってしまわはった猪野さんも、さすがに粘って見事ゴール!
チームトータス、これにてめでたく全員完走のうちにチームの解散を宣言いたします、勝手に!

お疲れさん会の様子、てるさん、みっきーさん、ジプシー君、まちゃこさん、猪野さん、トータスカーチャン、トータスさん ほんの数年前までは、「100なんて誰が走るねん!」と本気で思って、傍観者になり切ってました。
去年といい、今年といい、振り返るとほんまに信じられません。
ここに挙げるにはあまりにもぎょうさんの皆さんのおかげさまですので、あえてお名前は控えますが、月並みですが、ほんまに皆さんのおかげです!
ありがとうございました!
お返しにはまた色々とがんばるぐらいのことしか出来ませんが、これに懲りずに今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

長い長いトータスの丹後報告、お付き合いいただいた皆さんにも、ありがとうございました。



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