平城遷都1300年記念
奈良マラソン2010


奈良マラソン2010の完走メダル 2010年12月5日(日曜日)

報告: あずま

12月5日、平城遷都1300年記念 奈良マラソン2010に参加しました。
伴走は長玉さんです。
長玉さんは大会初伴走、私は3年ぶりのフルマラソンでしたが、何とかかんとか制限時間ぎりぎりでゴールできました。

今年5月に奈良マラソンに申し込み、そこからフルマラソンに向けてのトレーニングをしましたが…。
8月中旬からは、腰痛で1ヶ月間思うように走れず、かなりピーンチ!
10月下旬には、かかとの炎症で4週間全く走れず、さらに大ピーンチ!
特に10月下旬からの4週間は、あせりと不安の毎日でありました。
走れない間は、ひたすら筋トレしかありません。
筋トレだけでフルを走れるのだろうか?と自問しつつ、痛みのある間はそれしかすることがなく、とても不安でした。

結局、かかとの炎症が完治していない状態ではありましたが、11月21日のパートナーズ練習会で、久しぶりに走りました。
筋トレ効果で、足の筋肉は問題なく動いてくれましたが、足首や股関節がジーンとしびれたようになり、足底も痛くなりました。
筋力は維持できてましたが、関節の強度は落ちていたようです。
筋トレだけで関節を鍛えるのは難しいのを実感しまして、翌日からは、足の関節の強度を上げるために、その場駆け足というか、その場ジョギングというか、止まったままで足を動かすトレーニングを、することにしました。
といっても、やり過ぎると痛くなるので、短時間のトレーニングです。
しかし、こんなんでフルを走れるのか?と半信半疑でした。

11月23日に、長玉さんと奈良マラソンコースの下見ランに行きまして、天理街道の坂道を、ゆっくり10kmほど走りました。
奈良マラソン最大の難関のアップダウンコースを下見できて、とても参考になりました。

そして迎えた当日。
かかとには薄手の湿布を貼り、膝にはサポーター、腰にはエアーサロンパス、そして痛み止めのロキソニンを飲んで、スタートラインに並びました。

目標は制限時間6時間以内の完走なので、最初はゆっくり走りました。
8分から8分半ぐらいのペースだったでしょうか。
後ろのランナーがどんどん抜いて行きます。
ゆっくりだったので、混雑状態から脱するのも早くて、5kmを過ぎる頃には周囲のランナーもまばらになり、楽に走れました。

沿道の応援もけっこう多くて、長玉さんは声援に応えながら走ってはりました。
「応援、誠にありがとうございます!」「行って参ります!」「頑張るぞーっ!」というようなことを叫びながら走りはります。
犬を連れた人がいれば「わんちゃん、かわいいねぇ!」と言い、野球少年達がいれば「君らも野球頑張れよ!」と茶化し、かわいい女の子がいれば「イエー!」と手を振り、ものすごく楽しそうに走ってはりました。

10kmあたりからは歩くランナーや立ち止まるランナーが多くなり、道のアップダウンも多くなります。
そこでもペースを乱さず、ゆっくり走るようにしました。
ここでも沿道の人は多く、老人ホームの方々も応援してくれていました。
「みなさん、ありがとうございます!」と長玉さんが手を振りながら、時には沿道の方と手を合わせながら走ります。
そうこうしているうちに、沿道の女性から「しっかり伴走しろよ!」と声がかかります。
その声に長玉さんがずっこけ、一時ペースが乱れるものの、すぐに持ち直して、再びイーブンペースで走りました。

15km付近からは、いよいよ長い長い上り坂です。
さすがに9分半ぐらいにペースダウンしましたが、何とか坂を上りきり、19km付近のエイドでパンとバナナを食べてエネルギー補給。
その後もしばらく上りがありましたが、そのあたりから、折り返してきたランナーの数が増え、何人かの方に声をかけてもらいました。
名阪国道の陸橋を越えると、しばらくは下り坂です。
21km付近でちょうど3時間になりました。予定通りのペースです。
天理の町に入ると、またまた沿道の応援が多くなって行きます。
折り返しの手前で、ぜんざいを食べて元気をつけました。
しかし、その頃から腰がだるく重くなって行きます。
26km付近からの名阪国道を上る坂道は、ほとんどのランナーが歩いていました。
そこでは9分半ぐらいにペースダウンしましたが、何とか止まらずに上りきりました。

29.3kmの関門を通過したのは、閉鎖10分前ぐらいだったでしょうか。
このあたりから3kmほど下り坂が続くので、7分半ぐらいにペースアップして走りました。
どんどんランナーを抜いて行くのは気持ちよく、この下り坂で、タイムの貯金をかなり作ることができました。
しかし、体力の貯金は徐々に減って行きます。
ことに足首と足底の痛みが強くなり、ペースは遅くなって行きます。

34kmの関門通過は閉鎖5、6分前ぐらいだったでしょうか。
このあたりは小さなアップダウンがかなり多く、疲労も蓄積して行きます。
だんだんと胸のむかつき、胃腸の違和感が強くなり、気分も悪くなります。
それでも足だけは止めずに進みました。
というか、止まると再びエンジンがかからないような気がしたので、ひたすら一歩一歩進みました。

38.4kmの関門通過は、閉鎖2、3分前だったでしょうか。
その後、さらに39.6kmに最後の関門があり、ここは2分前ぐらいに通過。
40km付近では、ほりちゃん、よっぴーさん、それから長玉さんのお知り合いの方が応援してくれていました。

そして最後の最後、41kmから競技場までは、長い長い上り坂になります。
ほとんど歩くような速度になっていましたが、止まることなく足を動かしました。
苦しい苦しい上り坂でしたが、何とか競技場に到着。
トラックに入って、高橋尚子さんとハイタッチをして、そしてゴール!
グロスタイムが5時間58分41秒、ネットタイムが5時間55分34秒。
制限時間1分19秒前。すべり込みセーフでした。

ゴール直後、長玉さんと二人で記念撮影 ゴール直後、完走タオルを肩にかけてもらいました。
そして、完走メダルも首にかけてもらいました。
もう少し遅かったら、このタオルもメダルももらえなかったのかと思うと、感慨も一入であります。

今回、長玉さんがペース配分を考えた伴走をしてくださったおかげで、最後まで走れたと思います。
圧倒的に練習不足で足腰の調子もかなり悪かったので、出場辞退しようかと何度も考えていたのですが、ゴールまで到達できて、出場してよかったと思いました。
長玉さん、本当にありがとうございました。

来年、もし第2回の奈良マラソンがあったら、また参加したいと思います。
そして、走りながら長玉さんと計画したことがあります。
長玉さんがサンタさんの仮装、私がトナカイの仮装をして、沿道の子供達にお菓子を配りながら走れたらいいなと、そういう計画です。
そのためには、まずは足腰の痛みを完治させ、今よりも走力をつけないといけませんね。
頑張ります。

以上、奈良マラソンの報告でした。

平城遷都1300年記念 奈良マラソン2010



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